アンスラックスのスコット・イアン、ダイムバッグ・ダレルとロニー・ジェイムス・ディオへのトリビュート曲を語る:THE BIG FOUR(スラッシュメタル四天王)来日祈願非公式サイト

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Anthrax, Megadeth, Metallica, Slayer... Big Four来日公演を祈願した非公式サイト。

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アンスラックスのスコット・イアン、ダイムバッグ・ダレルとロニー・ジェイムス・ディオへのトリビュート曲を語る

アンスラックスのスコットイアン(g)が自身のブログで新作『Worship Music』収録曲「In The End」について語っている。以下、2011年9月2日のブログを翻訳。

「In The End」、これは俺たちのレコードの収録曲だ。この曲はレコードのなかでも最高の曲だと思っている。そして収録曲のなかで最重要曲であり、『Worship Music』の目玉でもある。

この曲は、2007年に全然違うものとして書き始めて、最後の4年間で改訂につぐ改訂をしたんだ。俺たちは(出来ばえに)全く満足していなかった。いつも失敗していた。2009年の「完成」バージョン(そのときも別のタイトルだった)はそれまでよりも良い具合じゃなくて、それどころかレコード制作までもいかなかったかもしれない。

俺たちがダレルとロニー(※1)に捧げたいと思って書いた曲がこの曲なんだ。(この曲を書くことが)俺たちがやってきたことや影響されたことと絡めて、彼らについてどう感じたかを語る初めての機会となったんだ。音楽的には、叙事詩の範疇で、メランコリーと攻撃性の適度なバランスだった。俺たちがどんなに彼ら2人へ敬意をもっているかを表現するのには完璧じゃないってことを除いてはね。そうしなきゃならなかったんだ。彼らに敬意を表するには完璧じゃなきゃならなかった。

※1:ダイムバッグ・ダレル(Pantera、Damage Plan)とロニー・ジェイムス・ディオ(Rainbow、Black Sabbath、Heaven And Hell)

Scott-Dime.jpgダレルは俺たちが真っ先に挙げる友人だった。1986年に会ったときから、一緒にこのクレイジーな道筋を共にしてきた。俺たちの人生に与えた衝撃は決して忘れられないし、その死が惜しまれるといつも思う。彼はアンスラックスの3つのレコードで演奏した。正にバンドの6番目のメンバーといっていい。Getcha' Pull!(※2)

※2:ダイムバッグ・ダレルの口癖。楽しくなりたきゃ楽しくなるようなことをやれ的な意味。同名のトリビュート盤も『Metal Hammer』誌の付録で登場した。

ロニー、俺は何て言ったらいいんだろう?Rainbowのときからファンとして追っかけ始めて、そしてもちろんBlack Sabbathのときも追っかけ続けた。ロニーとの初めての出会いは1980年の『Heaven & Hell』のツアーのとき。彼は信じられないほど素晴らしかったね。『Mob Rules』のツアーで俺の友人の(ロニーを知っていた)ジミーがパス(入場許可証)を手に入れることができたんだ。俺たちは文字どおりロニーの泊まっているホテル部屋のドアの下からパスをゲットしたんだ!そしてショーの後、俺たちは彼に会った。どもりながらもハローって言う短いチャンスがあった。俺は汗びっしょりで緊張していたから、せめてそれだけでもと試みたんだ。数年後に俺はロニーに再び会っている。数年前のそんな短い出会いだったのに、彼は俺のことを覚えていてくれたんだ。そういう人だったんだ。彼はいつも安らぎをくれた。いつも心からの言葉と笑顔を持っていた。俺たちにとってそういうたくさんの面で(大抵はそんなマジでクールなやり方で)良き先輩だったんだ。2004年のツアーで思い出すのは、毎夜ステージの脇に立って彼の持つパワーに吹っ飛ばされたこと。そして曲のあいだに彼にヤンキースの得点を教えたこと。そう、ロニーは俺と同じくヤンキースの熱狂的なファンだったんだ。俺のなかのヒーローの1人と友人になる特権を得たことは信じられない体験だったし、俺は彼らと過ごした時を決して忘れない。

IMG_2392.jpg俺たちはまだこの曲と戦っていた。アレンジがしっくりこないってね。それからチャーリー(・ベナンテ)がベルをみつけた。そしてこのメロディーのアイデアをロブ(・カッジアーノ)に送ったんだ。俺はベルで本当にダークなメロディーを演奏するっていう新しいアレンジを前に、かなりいい線行っているって思ったね。ロブはチャーリーにコーラス部を彼の新しいアイデアとこれまでのアイデアとを合わせて微調整するように提案してきた。それがこの曲さ。なにかがまさしくしっくりきてパッと鮮明になる瞬間だったね。この曲がこうなるはずという地点にようやくたどり着いたんだ。だからあとは音楽の力と言葉をマッチさせることだけだった。

俺は感じたことを表現したりしようとするやり方さえよくわからなかった。詞として思いついたものはみんな、俺にとっては陳腐なものだった。友人に敬意を表するという課題に応える音楽をようやく持ったんだ。今、俺は感情を伝える言葉を必要としていた。壁にぶち当たり続けて、チャーリーに電話したんだ・・・。「Lone star was dark tonight (離れた星が今夜は暗い)」 この節が俺に扉を開けさせてくれた。この言葉は自然に出てきたんだ。感情をダレルとロニーをちゃんと表現できたと思える歌詞に落とし込んだんだ。

後はご想像にお任せするよ。あと11日でそれを聴くことができる。ぜひ楽しんで、ダレルとロニーが俺をメッチャクチャにしたように、この曲がみんなの世界をメッチャクチャにできたらって思うよ!

良き週末を。

それじゃ。

スコット

scott-ian.com

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