デイヴ・ムステイン(メガデス)のロング・インタビュー:THE BIG FOUR(スラッシュメタル四天王)来日祈願非公式サイト

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Anthrax, Megadeth, Metallica, Slayer... Big Four来日公演を祈願した非公式サイト。

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デイヴ・ムステイン(メガデス)のロング・インタビュー

Infowars.comのインタビューを管理人拙訳にて。

【リック・サントラム共和党大統領候補を支持していると書かれたことに関して】

農民たちが渓谷で受ける扱いには満足していないってことを曲に書いたのは秘密でもなんでもない。「Peace Sells」の歌詞では俺の信条が何たるかについてかなり語られている。「しなきゃなんねぇから、仕事に行く。しなきゃなんねぇから、法廷に行く。支払いを済まして、神を信じる。」ほら、俺たちの創造主たる神が慈しむあらゆるものってさ。俺の言ってることわかる!?俺はアイツと(MusicRader.comの)インタビューで話していて、飽き飽きするほど何食わぬ顔で大統領候補者に誰を考えているか、共和党の候補者にその該当者はいたか俺に尋ねてきたんだ。俺はそれぞれ思うことを一度に言ったよ。彼らが互いにそら恐ろしい、バツの悪い、中傷キャンペーンをやっている最中だったからね。一見するとそんな風に見えるって意味でね。みんな「彼はこれをやってきたかもしれない。でも私はこう思う。だからオバマとはこう戦うつもりだ」と言う代わりにただ戦っているんだよ・・・。オバマを追い求めてさえいないし、アメリカは礎とする理想像を追い求めているんだ。俺たちには憲法があるんだから。俺は先日、ジョークを目にしたよ。誰かが言っていたと思うんだが、シリアが新憲法を起草していて、俺たちは憲法をもう使わなくなったから、彼らが俺たちの憲法を持つことができたって言うんだ。でも話を戻すと、政治についてただ話していただけなんだよ。「Rock The Vote」のときのようにね。(1992年、ムステインが民主党党大会の「Rock The Vote」キャンペーンでホワイトハウスに出向いたこと。)俺がリック・サントラムを支持するって話を取り上げたヤツもいた。「支持する」なんて言葉は一言も言ってないというプレス・リリースをそれから出したよ。俺は彼は病気の娘とともに遊説活動をしていたので好感が持てると言っただけさ。今じゃ俺にとってはキミがフットボール選手だろうが、宇宙飛行士だろうが家族を優先するなら、俺の書く本のなかで称賛するよ。

【クビになってから25年以上経ってメタリカと共演したことについて】

今回のことについてこれまでのこと全てを考えると・・・遮断かな。そこで起こったことはとてもカタルシスにもなった。俺たちが(メタリカを)始めたとき、何をしようとしているのかわからない3人だった。ただ一緒に演れるのが好きで、速くてヘヴィな音楽を愛していた。もし俺たちに「キミたちは世界を変え、ここから世界の果てに至るまでの全ギター・キッズたちがキミのギター・プレイ・スタイルをやっていることだろう」なんて言いでもしたら、俺は「オマエどうかしているよ」と言っていただろうね。でも始まりはそんなだった。俺たちは3つのピースから成っていた。ジェイムズが歌い、俺がギターを弾き、ラーズがドラムを叩く。本当に加入して欲しかったクリフ・バートンに変わった時点で俺たちはベーシストを得たんだ。バンドにはたくさんの個性があった。そして俺たちはとても長いあいだ、別々の道を歩んできた。俺たちのパブリックイメージがあり、どう見られているか、俺たちが本当は(互いに)どう見ているのかという視点があった。俺たちは友人だったからね。一緒に演っていた頃に戻ったときには・・・。この関係性はパブリックイメージ、マスコミが抱くイメージ、そして俺たち自身が持っているイメージがあるようなものなんだ。ジョハリの窓みたいなもので、4つの異なる視点がある。つまり、俺が自分をどう見るか、キミが俺をどう見るか、俺はキミから見てどう見られていると思うか、キミが本当は俺のことをどう見ているのか。心理学で教えられるこれら奇妙な視点のうちの1つでしかない。俺たちの関係性はそんな3次元のようなものになっている。俺たちのプライベートな関係は、会ったその日以来ずっと友人のままだ。キミが2人の人間が論争し、悪意にまみれ、それからいろいろあって、握手するのをみたようなものだ。互いの歯を叩き落とした後、ビールを飲むようなホッケー選手のようにね。俺たちはいつも友情を持ち続けてきた。しかしマスコミが俺たちの片割れが互いについてふざけて言ったことを、マジな砲弾攻撃として使ってきた。そんなやり方を続けてきたんで、みんなもそう見るようになった。そしてキミは「それって本当?」「終わったの?」とBIG4や(メタリカの)30周年について訊いてくるけど、これらはまるで違うものだ。BIG4についてはメタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックスが同じギャラで世界中のいくつかの国で演ったものだ。30周年(を祝うべく、2011年12月サンフランシスコのフィルモアで行われたイベント)では俺とジェイムズとラーズだけがステージに立ったんだ。あぁ、もちろん他のミュージシャンがそこにいたことはわかっているさ。でも俺にとっては、心底、俺がメタリカをクビになった(1983年の)あの日から、あいつらと一緒に演りたかったことがたくさんあった。警告があったなら、違った道もあったかもしれない。「あぁわかった。俺はバンドにいたいんだ。このバンドが大好きだし、俺のバンドでもある。俺の大酒が問題なら、俺は何か他のことをして楽しむよ。」とね。でもそんなことは起きなかったし、それは必然だったんだ。今や俺たちは2つの素晴らしいバンドとなったんだから・・・。(メタリカを結実させたのは)俺たち3人だったんだよ。でもジェイムズの作詞作曲能力またはギター演奏能力を自分の手柄にすることはできない。アイツが初めてギターを手にしたとき俺はぶっ飛んだね。アイツはそれまで歌ってばかりでギターは俺が全てやっていたからね。実際、曲のあいだのMCも俺がやっていたし。それで初めてアイツがギターを手にしたとき、俺はアイツを見ていたのを覚えている。そして「オーマイゴッド!コイツはマジでいいぞ」って感じだった。もうちょっとで怖気づくところだった。当時、俺は銃持ちの悪漢みたいなもので、うろたえることなんて本当になかったのにね。それがバンドを離れ、「あれは単なる別のバンドだ」と考えるだけの苦しい時期となった理由のひとつさ。バンドにいるほとんどのヤツらはバンドをトランプ遊びでもするかのように考えていたんだ。でも(メタリカは)同じような仲間の集まりだったし、俺たち全員にとって本当に重要な場所だったんだ。サンフランシスコに初めて行ったときのことを覚えているよ。俺たちはエクソダスのヤツらと血の協定を結んだんだ。手を切って、そんなようなことをしたんだ。あぁ、狂った時代だったね。悪魔の聖書はそこらじゅうにあったし、俺たちはそういったことを全部やっていたんだ。まぁ俺はヤツらがそうだったって言いたいんじゃない。ヤツらが何をしていたかなんてわからないからね。でも俺がバンドにいた頃は、そんなことをしていたんだ。あの頃は防弾ジョッキかってくらい周りにエネルギーが溢れていたからね。

【“悪魔的な”バンドとステージを共にしたくないこと、同性愛者の結婚についての考え】

俺が“助かった”とき、俺は代理人に「オマエわかるか!?俺はゆっくりと弾かなければならなかった。なにしろ俺の腕は痛みを負っていたし、(腕のケガの後は)またギターを弾けるようになるかわからなかったからね。もし俺が演奏したなら、(やってきたこととは)違う何かやりたいことというのはある。」って言ったよ。悪魔的なバンドと共にギターを弾くなんてしたくないね。闇を持ったバンドで演るだろうね。俺たちは自分の中に闇を帯びているし、あるいは人間的じゃないからかな。悪魔主義者を標榜しているヤツらじゃなくて、俺は本当にそんなことをしている時間はないんだよ・・・。俺は自分の感情をコントロールできる。それは罪びとじゃなく馬鹿げたことだとわかっているから。俺が同性愛者の結婚に反対であるっていう事柄みたいなもんだ。(先月、シアトルKIRO 97.3チャンネルのFMラジオ、ジョシュ・カーンズの「Seattle Sounds」という番組で受けたインタビューのなかで同性愛者の結婚、あるいは男同士の結婚を法的に認める法律制定について支持しないと語った。)同性愛者に関してはヒラリー・クリントンとオバマと同じ立場をもっている。調べてみろよ。俺はクリスチャンだぜ。異性愛者の男だぜ。猫の飼い主について気にするようなものだ。俺は猫が好きではない。別に彼らに恨みがあるわけじゃない。でも俺は猫は欲しくないってだけさ。それが狂った関係だってことはわかっているよ。(ムステインは同性愛者の結婚についての話題を取り上げて後に続くコメントを出した。)俺は生まれ変わったキリスト教徒だ。でもそれを誰にも押し付けたりはしない。シアトルで俺が話さなければならかったのは、「俺はクリスチャンだ。こんな質問を俺にするのはやめてくれ。同性愛者に関することは俺の人生には何の関係もないんだから。

BLABBERMOUTH.NET

megabook1.jpgMegadeth: Another Time, A Different Place

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